彷徨

ぼくはといえば今日は 焼けるようなアスファルト踏んで
幽霊みたいにただ 彷徨っています
ざわめく路上の隅 悲しくはないけれど
なぜか当たらない天気予報 曇天の空

ゆれる蜃気楼 映るミラーに
ああ残像が重なる

あてもない旅をしています
ふざけた幽霊船で
灰になった i を探して
漂って 漂っています

すれ違う人々は透明な影のようで
ビルに反射しては消える存在

立ち止まる蜃気楼 映す未来
汗ばんだ意識がこぼれ落ちた

あてもない旅をしています
ふざけた幽霊船で
灰になった i を探して
漂って 漂っています

どこかへ行きたいようですね
どこへも行けないようですか
汚れた標識に尋ねた明日の行方
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