黒い花

はじめから終わり 終わりのはじまりを
追いかけ追われて 狂喜を戯れに
ひぐらしの哭くたび 誰かいなくなる

それは偶然か それとも必然
誰かが定めた 運命にあらがう
あー、逃げ場ない森へ 彷徨うとしても

投げ込まれた小石 ゆがんだ笑顔

『僕ラガ消エテイク…』Ah-

君を傷つけた罪は かさぶたのように疼きを増してく
癒やす術もみつからず 爪をたてるたび傷痕を残す

償えない過ち正すまで僕は まだ死ねない

ふつうに笑って ふつうにふざけて
ばかばかしいまでの 当たり前の日常
ひぐらしの哭く声 悲鳴が切り裂く

抉りだした瞳 濡れる指先

『誰カガソコニイル…』Ah-

嘘を転がす舌先 切り落としたなら何を語ろうか
たとえ壊れていようとも 変わらず微笑む君を信じたい

繰り返される祭の終わりを願う 罰を受ける
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