最終章

抱えた両手の中の
慰めの嘘ばかり
数えては行き詰まる
ずる賢い過去も背に

未だ見ぬ世界の果てに
一片の現実を
投げ出した劇の途中
終えるには早すぎた

偶然の呼び覚ました
運命を眺めやって

探した答えに揺れる
痩せ枯れた顔見えず
すれ違い手放した
鈴生りの夢模様

あざとい心を隠し
こじれたこの手を取って
もう一度旅に出よう
二度とはもう戻らない

最終の章を開けた
後悔を叩き割って
解けて 解ける
走り去って行く前に

偶然の踏み外した
運命を摘み取って
最終の地に向かう
後悔を共に連れて

偶然の運命よ
走り去って行く前に
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