雨薫ル

足早に過ぎ去ってゆくよ 君がいない日々もう慣れたかな
いくつもの季節が過ぎて 記憶は少し薄れたりして

ゆらりカーテンが踊る午後に 灰色雲からの湿った空気
忘れかけてたアトモスフィアの残り香

触っても痛くないように 胸の奥へと仕舞い込んでた
嘘だって自己暗示だって その方がずっと楽に思えた

人やガソリンやコンクリートが 混ざって独特な都会の匂い
慣れてしまって今は何も感じないけど

5月緑の雨ふと薫れば君の事を思い出してしまう
8月の眩い頃には忘れられるから、忘れられるから
この雨が止むまでの間だけなら君の事想っていいかな?

5月緑の雨ふと薫れば君の事を思い出してしまう
溢れないようにと塞き止めてたこの想いが静かに溢れた
雨上がり青空に虹が見えたら今すぐ君に逢いに行くよ
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