Reon

書き殴る 不安の片隅に
永遠を願う 君の手は
輪郭を描いて
横たわる 希望に駆られては
現実を 遠ざけた場所へ
逃げるように
僕は半透明
伝うことの無い微笑みを
ただ それでよかった

行き先はそこにあって
幸せはここにあって
変わり行く日々に泣いた
もしもこの手で僕が
包み込めるのならば
あり得ない現実を呪って
願う

いくつもの 理想や戸惑いを
追いやって笑う 君の目は
僕だけを見つめた
「何故ここに生まれてしまうのか」
単純な 投げかけは淡く
塗りつぶされていく
滑稽だ
血の流れない僕は描けない
隔たれてく世界

限りない僕たちの物語は
その指で君がそっと
終わらせてしまう
針が止まるまで そのときまで
側に居て…
鮮やかに染め上げて

変わらないものがあって
偽りはここにあって
終わり行く日々に泣いた
朽ちていく寂しさを
知らぬまま遠くなる
その手をとめてくれればいいと
願う 願う…
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