和む酒

笹雪模様の ぐい呑みが
おまえの小さな 手に似合う
つよくなったね 昔より
ほんのり淡く ほほ染める
飲めばしんしん 夜は更けて
今夜はおまえと 雪見酒

肴は手作り 皿小鉢
酔うほどおまえが 愛しいよ
夢にこだわる わがままに
心で詫びて いるんだよ
ほろり瞼(まぶた)を 濡らすのは
月のしずくか 月見酒

あなたの背中に ついてきた
それだけですよと 片えくぼ
春の笑顔で 陰日向
支えてくれる 恋女房
ふたり幸せ わけあえば
花もほころぶ 花見酒
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