こがれ泣き

貴方が好きだと 叫んでも
心をひきさく 船が出る
海峡ひとつを 飛べない蝶が
紅いネオンに 身をやいて
こがれ泣く こがれ泣く 函館の夜

女の未練に 降る雨が
いつしかみぞれに 変わる頃
想い出ひろいに 訪ねてみれば
貴方の匂い 未だ残る
こがれ泣く こがれ泣く 帯広の夜

お酒の力も かりてみた
死ぬほど泣いても みたけれど
忘れられない 貴方が憎い
愛の残り火 抱きしめて
こがれ泣く こがれ泣く 札幌の夜
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