天国行きのバス

裸の太陽 夏に身を投げてから
眠れない夜たち 背中にまといつく
遠くかすんでく 追憶の片隅で
夢を集めながら膝を折る人々

誰か天国行きのバスを知らないか
午前一時の街に探す慈悲の断片(かけら)

ライトを落としたキャラバンはやってくる
近い場所(ところ)までは連れて行けるという

いつか天国行きのバスにすれ違う
うそぶく隊長はどこかで見た Dirty Face
誰か天国行きのバスを知らないか
午前一時の街に彷徨う羊たち

あの苦い夏 鉛色の
染まりゆく景色に
震えてただけ

誰か天国行きのバスを知らないか
心をかきむしる 灼(あか)い渇望の夏
俺を連れ出してくれ ここからどこか遠く
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