中洲の雨

別れて忘れる くらいなら
愛していないわ はじめから
想い出かぞえて
待てばそぼ降る 宵町(よいまち)しぐれ
泣かせないさと 抱いたじゃないの
なんで泣かせる 中洲の雨よ

ふたりで暮らした 年月(としつき)の
長さのぶんだけ 切った髪
あなたの残り香
消すに消せない あの窓灯り
白い鈴蘭 また咲いたのに
なんで泣かせる 中洲の雨よ

博多の海より まだ深い
一途な心を わかってね
水割りください
酔えば夢でも また逢えますか
そんな気がする 恋唄ばかり
なんで泣かせる 中洲の雨よ
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