かびん

枯れたバラは 不思議に花びら
落とさなかった
ガラスの灰皿は ろうそくの光に
照らされてる

かびんには
蜘蛛の巣 ささってないし

今もひとりの…

夜はいつも退屈な どうどうめぐり
ひとりの時は見えず
小きざみに打ちつく 時計だけが
話し相手なの

かびんには
蜘蛛の巣  ささってないし

今もひとりで……
×