Souvenir

いつも そばにいたんだ
きっと 幸せなんだ
ひとり 迷い明かした
めいろの中でも

いつも 見てくれたんだ
きっと 待っていたんだ
キラリ 瞬くのは
後悔と ありがとうと

記憶はないけど
かけがえないんだ
見えないからこそ ほら
大切にしなくちゃ

ゆりかごの外に
新しい世界に
惹かれたときには
真っ白な自分

ありがとう の言葉
カンタンすぎて
言いそびれてて 忘れて
また 忘れて

名前の書き方から
料理の楽しさまで
ひとつ ひとつ たくさん
教えてくれたね

苦い 恋の行方も
甘い 愛の秘密も
喜ぶ よろこびも
ともに笑い 噛みしめた

浴びつづけていた
虹色のシャワー
避けはじめたのは ほら
なんだか 熱すぎて

楽しいときには
冷たく感じて
ジョウロの鼻先
睨み返して

ありがとう の言葉
干からびちゃって
照れくさすぎて 軽くて
また 乾いて

ずっと 気づいてたんだ
見上げた青空には
あなたの紙ヒコーキ
どこまでも高く

あの日 言えばよかった
振り向いて 「ありがとう」
私を責めるような
床に転がる Souvenir

いつも そばにいたんだ
きっと 幸せなんだ
ひとり 迷い明かした
めいろの中でも

いつも 見てくれたんだ
きっと 待っていたんだ
キラリ 瞬くのは
後悔と ありがとうと

途切れた あしあと
倒された 砂時計
ひらり 舞い墜ちるのは
古びた 涼風

十字架の首飾り
のこされた横顔は
光輝くような
最高の導(しるべ)でした
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