夢つみ草

北の港の 夢つみ草は
人でなしだよ 心がないね
旅の女の まつげを濡らす
おぼれそうだよ 涙の海に
ああ心に 傘さしながら
酒に浮かべる 想い出枕

夜が見えたら 灯りを消して
想い出坂から 夢み坂まで
歩いてみようと 思ったけれど
夢つみ草が またじゃまをする
ああ心に 灯りをさして
酔いにまかせて 想い出枕

旅の情と 人恋しさに
つらい想いも いとしくかわる
こんな夜更けも たまにはいいね
夢つみ草よ 帰っておくれ
ああ心に 酒くみながら
せめて一夜の 想い出枕

ああ心に 酒くみながら
せめて一夜の 想い出枕
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