せめて…大阪

背中に重たい 小雨(こさめ)のしずく
心の中まで からみつく
相合い傘なら 絵になるけれど
差しかけてくれる 人もない
あなた今頃 どこでどうしているのやら
逢いたいもう一度
せめて大阪で せめて大阪で

行ったり来たりの 極楽とんぼ
ないものねだりで お人好し
それでもあなたを 忘れられない
心も体も 淋しがり
あなた答えて 別離ばなしは冗談と
優しく抱きしめて
せめて大阪で せめて大阪で

あれから暦も 半年余り
五月雨(さみだれ) 夕立 秋しぐれ
おもいでばかりを ひもとく度に
心はいつしか 冬になる
あなた聴かせて 酔って唄ったあの唄を
どこにも行かないで
せめて大阪で せめて大阪で
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