未知の向こう

右も左も上も下も前もどこも見ずにただ闇を走る
道幅が次第に狭くなるとも 足を休めれば不安になる

今 街に溶けてゆく僕の吐息とあの星屑を
つなぐ短いこの瞬間を 折れそうなこの指でも握るよ

今土を濡らすのは あふれる夢のしずくさ
胸の上に手をのせ 軽く瞼閉じる
この掌を叩く 確かな僕のリズムで
時を刻む 心の奥信じて

すっと前をすぎてく 時空にさっとのっかって
耳たぶを冷やしてく 風に目を細める
一瞬の思い出と 長い記憶を抱いて
僕は走る まだ見えない未知の向こうへ

その日暮らしに慣れたネコの昼寝 まるで動じずにあくびをする
そんな優しい君の寝顔見れば 僕も真似をして昼寝をする

ほら駆け足で行けば 僕の視力は鈍るばかりで
こんな尊い「無駄」な時間を心の赴くままに浸ろう

今土を蹴り上げる ひ弱な僕の足でも
真っ青な空めがけ ぶつける細い声も
いつ壊れるか知れぬ か弱いこの心でも
夢は見れる 心の奥信じて

笑えない昨日も 笑える君の寝顔でも
見失うのが嫌で 動けなかった日も
一瞬の思い出も 長い昼の時間でも
そうさ全部 まだまだ広がる無限に

今土を濡らすのは あふれる夢のしずくさ
胸の上に手をのせ 軽く瞼閉じる
この掌を叩く 確かな僕のリズムで
時を刻む 心の奥信じて

すっと前をすぎてく 時空にさっとのっかって
耳たぶを冷やしてく 風に目を細める
一瞬の思い出と 長い記憶を抱いて
僕は走る まだ見えない未知の向こうへ
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