夕月

髪の毛を 切りました
あの人が ふれた髪
口紅も 変えました
夜汽車の窓に うつします
これでいいの これでいいの
わたしひとりが 泣いたらいいの
ふりむかないわ

ふるさとが 増えました
夜明けには 北の町
潮の香が する人に
許してください 抱かれます
これでいいの これでいいの
悔いはしないわ みれんはないの
ふたりが好きよ

山の端に 光ります
夕月が 傷のように
忘れても 逢いたがる
夜汽車で夢が たどります
これでいいの これでいいの
夢で逢うなら 仕方がないの
夕月の恋
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