二三子の鉄砲節

エーさては一座の皆様へ 一寸出ました私も
お見かけ通りの悪声で ヨーホーホーイホイ
ハーイヤコラセー ドッコイセー

罷り出ました未熟者 お気に召すよにゃ読めないけれど
父と私の思い出を 歌い続けた
鉄砲節に乗せまして 精魂篭めて唄いましょう
ソーラーヨーイトコサッ
サノーヨイヤーサッサー

エー雪のふるさと越後の海で 鍛えたノドで
一節を ヨーホーホーイホイ
ハーイヤコラセー ドッコイセー

語りまするは 浪花節 父の手を引き
旅から旅へ 父の目となり足となり
今は二三子も アンアンアン
唄います 鉄砲節と申します
聴いておくれよ 荷物にゃならぬ
聴いて心も浮き浮きしゃんせ
気から病は出るわいなぁ 唄の文句は小粋でも
私ゃ未熟で とっても 上手くも きっちり
実際 誠に 見事に読めないけれど
八千八声の不如帰(ほととぎす)
血を吐くまでも 血を吐くまでも 勉めましょう
ソーラーヨーイトコサッ
サノーヨイヤーサッサー
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