手紙

久しぶり 元気かい?
手紙を書くよ
こちらは相変わらずさ 忙しくしているよ
笑わないでくれ 時々 泣きたくなるんだ
小さな子どもの瞳に映る青空
乾いた大地を涙で潤せ
賑やかな雨の兆し
戸惑いも多分 正しい

友達ができたんだ 君によく似ている
還らない優しい人を 思い出に束ねたよ
誤解しないでくれ まだ悟りきってなどいないのさ
ひそやかに試すような記憶の扉
頼りない心を 揺るぎない身体で確かめて
強く知っていく
今を踊り続けよう
限りある命に火を付けて燃やせ
苛立ちや ためらいさえ 美しく輝く

唱声は聴こえる
眩しさに 手を振るだろう?
泡のように消えてしまう夢の日々

夕暮れの街も あの娘の笑顔も
変わらないものなど無いと わかってはいる
だけど…
見えない力で 抱きしめてくれた
教科書を枕にしてさ おどける君が見えるよ

ありがとう
さようなら
また いつか
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