渇いた胸

小さい頃は信じてた
あの空 この手が伸ばせば届くと

とぎれた波の音 ゆっくりと息を吐く
私がずっと夢を見てきた 大きなあなたは

追いこす長い影 下を向き見つめてた
あんなにも殺したいほど愛した人はいない

きつく抱いてよ
何もかも捨ててもあなたに抱かれていたいの
もっと抱いてよ
一度だけ本当の思いをぶつけてみたいの

あなたは言いました 溺れる私を見て
「叶わない夢に躊躇してはダメだ」と笑って

きつく抱いてよ
そうすれば 昨日の私を忘れてしまうから
もっと抱いてよ
お願いよ 明日から私は恐れをしらない

静かに落ちてく 赤く熟れた木の実が ゆっくりと
あなたが帰るまでは潰れないでいて

ねぇ少しずつ
形変えてく 月のように私も変わっていきたい
つよく抱いてよ
お願いよ 言葉より確かな何かが欲しいの

きつく抱いてよ
本当の私を忘れてしまうから
もっと抱いてよ
お願いよ 明日からあなたは私をしらない
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