中央線お茶の水

お茶の水まで中央線は
ふたつの電車がならんで走る
オレンジカラーの電車の窓に
君を見たのは市ヶ谷あたり
次で降りろと叫んだけれど
鉄の車輪がくだいて消した
君をさがしてるお茶の水駅
ぼくを待つ気に今もなれないのか

ぼくの姿に君も気づいた
叫ぶ気持ちもわかったはずだ
何年ぶりかで出会えた今日を
捨ててゆくのが君の言葉か
決して小さな傷ではないと
責める声まで聞こえるようだ
どうだ元気かとお茶をのむには
今は早いと君は言うのだろうか
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