スカート

日差しの中で紅い瞼透ける
微睡みながら埃は光り舞う

まるで子供の頃の春のように
見るものすべて輝いているよう

電波からのサイン 少し無視したら
時間の河を 下るのか上るのか

何もない日々よ
幸福も今はいらぬ
仕事を預けて
昼飯食べる

耳元にはサイン 瞳見つめたら
暗やむ身体 潜るのか登るのか

何もない日々よ
スカートの中に入れて
痛みを預けて
春に手を振る

何もない日々よ
さようなら また逢うまで
おやすみ あなたよ
ドアノブを掴んだら
仕事に行こう
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