乾いた花

流れるあの雲に聞いてみたい
夕べのひとは帰るの
大きなアカシアにたずねたいの
あのひと ここを通ったか

私は恋人をさがしてるの
黒髪風に流して
緑の服を着た女がきて
あのひと 連れて行ったの

どこへ行くとも言わないで
馬の背中に乗せられて

乾いた花が咲く丘の上に
破れた帽子残して

どこへ行くとも言わないで
馬の背中に乗せられて

あのひと あの日から帰らないの
聞いても誰も言わない
言わない
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