Reflection Moon

風を切る 翼のような前髪だけど
キミの影 触れることもできない
二日前 少し先を歩いていたのに
もう指を 伸ばしても届かず

気づかなければ 弱さも知らずにすんだのに
慰め合う心地よさから 鏡に背を向けた

空を沁みる群青に
月の光灯される
まるで願い事のように

背伸びした偽りの 強さでもかまわない
もう少しだけど前に
進めるはずだよ 君がいてくれるから

飛び跳ねた 後ろ髪目で追いかけていた
あんなにも 近かった背中だけど
昨日なら 走れば追いついたはずなのに
プライドが 邪魔ばかりしていた

恐れずにただ 素直になればよかったのに
痛みを撫でられることだけ 求めていた所為だ

夜を見守り続けた
月の光眩しくて
悔いるように目を閉じる

暗闇に囚われて 改めて気づいたよ
自分の本当の気持ち
隣にいたいと 君に伝えたいから

瞳開けば優しさ
月は水面をたゆたい
こんなにも近くにある

空を沁みる群青に
夜を見守り続けた
月の光の導き

背伸びせず手を伸ばせば
見つけられた君の顔
こんなにも近くにいた
今は同じ月 君と見つめているよ
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