独り言花

さあ 咲きなさい
女の中の花たちよ
もう誰にも
邪魔させない
独り言花

愛おしさに
手足縛られて
思うように
生きられない
もどかしい恋
せめて
夢の中だけは
自由に振る舞って
自分らしく
生きることが
運命と知った

眼差しを見て
唇を見て
黒髪を見て
キレイだと囁いて
太陽よりも
青空よりも
眩しいのは
恋をしてるから

さあ 咲きなさい
気が向いたら抱かれればいい
わがままな蕾(つぼみ)は
いつもそっぽ向いてる
さあ 咲きなさい
女の中の花たちよ
もう誰にも邪魔させない
独り言花
鏡の私

陽は沈んで
すべて 陰っても
そこに見えた
その景色は
変わらないのに…
もっと
頑(かたく)なになって
一途に思い詰め
いつの日にか
誰かのため
咲きたいと願う

やさしさを知り
寂しさを知り
はかなさを知り
今のままいたかった
この土以上
この雨以上
大事なのは
与えられた命

さあ 咲きなさい
気が向いたら抱かれればいい
わがままな蕾(つぼみ)は
いつもそっぽ向いてる
さあ 咲きなさい
女の中の花たちよ
もう誰にも邪魔させない
独り言花
鏡の私
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