優しい女に会いたい夜は

優しい女に 会いたい夜は
低い枕で 眠りゃいい
涙が耳まで 落ちそうな
遠い昔の子守唄
ねんねんよう ねんねんよう
母に似ていた 片えくぼ
微笑み浮かべて 暮らしているだろうか
暮らしてるだろか

一途な女に 会いたい夜は
背中まるめて 眠りゃいい
片道切符の 旅立ちに
くれた手紙も ぬれていた
シトシトと シトシトと
雨も泣いてた 田舎駅
絵葉書ひとつも 出せずに時は過ぎ
出せず時は行き

詫びたい女に 会いたい夜は
酒をひっかけ 眠りゃいい
瞳がきれいな ひとだから
よけいつれなく したけれど
ひゅるるるら ひゅるるるら
風が吹くたび しみる傷
今更遅いと 知るほど愛はつのる
愛がつのる夜
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