孔雀とカナリア

眠りの中 墜ちる夢を見た
暗闇から 逃げ惑う夢を

記憶の底 思い出していた
もう二度とは 歌えない歌を

栄光と引き換えに 過ちを犯した
泥の小舟と 知りながら

孔雀の羽根を まとったカナリア
たった一声も許されず
爪を汚し奪った 欲と騙りの幸せは
いつか

運命が頑なに 突きつける因果よ
罪の裁きを 待ちながら

孔雀の羽根を まとったカナリア
けれど望むものには為れず
自我を捨てて手にした 嘘と偽りの玉座に
終焉を
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