海鳴り

夕暮れて 男ひとりの防波堤
満ち汐が 心細さを連れてくる
もし今も 夏が続いているならば
お前の 髪の香りがするのに

八月は 波に消えた
後には かわいた砂と 虚ろな海鳴り
八月は 波に消えた
お前の心を道連れに 帰らない
かなしいね 目を伏せてトワイライト

船が行く 南の海へ船が行く
キラキラと 窓の灯りがきれいだね
いつの日か 島へふたりで行きたいと
お前に言った おぼえもあるけど

八月は 波に消えた
お前は 夢のようだと笑っていたけど
八月は 波に消えた
お前の言う通りさ あの恋は夢だった
かなしいね 今はもうトワイライト

八月は 波に消えた
お前は 夢のようだと笑っていたけど
八月は 波に消えた
お前の言う通りさ あの恋は夢だった
かなしいね 今はもうトワイライト
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