reverse clock

チクタク 23時 そっとテレビを消す
ずっと 日課だった 君への電話はしない

もうしない

『また明日ね』が言えなかった 『さよなら』だけの帰り道
繋ぐことない 2つの手
なんでもないようなことや 泣きたいほどの寂しさを
誰に話せばいいの

君に 出会うまでは 当たり前だったのに
TVも 映画も なんか ひとりじゃ楽しめない

なぜだろう

100 回の『好きだ』よりも 1回の『嫌い』の方が
答えになってしまうんだ
『今、何をしてるの』とか 『なんとなくかけてみた』さえも
2度と交わせないよ

坂の上の公園 揺れるブランコ 橙の夕日 秋風の匂い
感触はここに まるで昨日の 出来事のよう
ありありと浮かんで 消えない

僕の隣で照れながら 笑う所が好きだった
君はどこにもいないんだ
過去と未来の真ん中で ただ立ち尽くしている僕の
時は 止まったまま

気付けば 窓の外は 明るくなってたんだ
『おはよう』 と言いかけた 声が虚しく 響く
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