雨の夜想曲

窓をつたう雫(しずく)
指で数えてみる
空も泣いているの
誰に焦がれて泣くの

届かぬ 恋だから
なおさら くるおしく

好きよ 好きよ 哀しいほど
愚かだねと 言われたって
断ち切れない あなたはもう
誰かのひとなのに

胸のボタンとめる
そんなふとした時
あなた想い出して
不意に切なくなるの

写真を 破るように
想い出 千切れたら

泣いて 泣いて 泣き濡れても
消せはしない この恋しさ
追いかけたい 捕まえたい
せめても夢の中

泣いて 泣いて 泣き疲れて
いつか 空の涙も涸れ
わたしだけを 取り残して
いつもの朝が来る
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