ジャスミン慕情

ジャスミンの花 香れば
熱い胸が 甦るの
長い旅なのに
さよならさえ 残してくれなかったわ

男は船で 女は港
私 今日まで 面影と生きた
本気で惚れてはいけないと
叱られるかしら
それでも あなたに逢いたくて

もう 揺れて揺られて旅の空
また 愛された日の夢を見る

ジャスミンの花 ひとひら
船の上で 散らしてみる
波にもまれても
色褪せない 二人と信じられたの

いとしいあなた 冷たいあなた
いつも 私の願いはひとつよ
逢えない月日にたわむれた
女もいるでしょう
心は 誰にもあげないで

ふと 風に吹かれてペンを取る
今 愛という字が書けません

もう 揺れて揺られて 旅の空
また 愛された日の夢を見る
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