朝露の瞳

想い出をかざしたら きっと
透きとおるの 朝露に

流れる雲が 水面におとした
楕円の影 優しく 揺れてる
秋の陽差しが まつげに止まれば
泣かないでと 肩先 たたかれたよう

あぁ 途中下車したような気持ち
あぁ 最後まで 行ける人
どこかにいるの

約束のない場所で いつか
驚くほど 素敵になるわ
さよならを 悔やむほど あなた
私のこと 振り返る

くるみの木陰 誰かが刻んだ
真新しい名前が まぶしく光る

あぁ まばたきで 過ぎてゆく場面
あぁ 無造作にくりかえす
瞳を止めて

あなたしか見えなかった 恋を
好きになれる時が来るわ
想い出をかざしたら きっと
透きとおるの 朝露に

約束のない場所で いつか
驚くほど 綺麗になるわ
さよならを 越えてゆく 私
ちがう未来 見つけるわ
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