勝負師

好きな奴にも 情はかけぬ
それが勝負の いんねん いんが
明日は吾が身か 灘波の空を
青く尾をひく あの流れ星

四十八手は ばかでも使う
どこでやるかが 手の見せどころ
打つか送るか 走るか待つか
男勝負の このわかれみち

おれが死んでも 名前はのこる
のこしおきたい 男のほまれ
明日の思案に 今夜もあけりゃ
鶏がなくなく 一番鶏が

せめて茶ぶ台 かこんだときは
おれもなりたい やさしい父に
ゆるせ女房よ 勝負にかけた
男一代 きままな旅を
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