魔法

魔法をかけたよ さっききみに
気づかなかっただろう まばたきの瞬間だった
炎を囲んだ夏の終わり 真夜中の海は静けさの色

空は向こうのほうから ゆっくりと朝を追いやる
はじけ飛んで駆け寄ってひろい上げてすて去って
海の街の夜の空気 朝の空気は魔法の中
魔法をかけたよ さっききみに

きみの瞳には 恋の炎
暗い闇を照らすカーニバルのざわめき
いつも思ってた この夢の向こう
たどりつくころは きっと夜だって
魔法をかけたよ さっききみに
気づかなかっただろう まばたきの瞬間だった
×