凧揚げ

力任せに飛び出した
故郷の優しさ 思い出してる
現実は思ったより ずっと大変で
昨日からの洗濯物 溜まってしまっている
電話口「どうしてる?」親父の声
「大丈夫だよ。」平気なふりして 笑ってる
大丈夫じゃないのに

あの日グランドで初めて見上げた
あれが今の僕だってね

もっと優しくなるよ もっと強くなるよ
家族という大空を 凧揚げのように
絆という糸に繋がれて

「タバコはやめなさい。」ばあちゃんが言う
「仕事はどうだ?」と じいちゃんが言う
息子の世話好きなおふくろと
相変わらず酒好きな親父がいる
兄貴と新しくうちに来たねーちゃんと
たまに帰ると 変わらない家族がいる

家族の風景に僕は僕を知る
心配かけてごめんよ

もっと優しくなるよ もっと強くなるよ
家族という大空を 凧揚げのように
絆という糸に繋がれて

僕もいつか家族を持ったら
親父の気持ち分かるのかな
僕にいつか子供ができたら
お袋の気持ち分かるのかな
ごく普通の家族だけど
みんなのもとに生まれてよかったよ

もっと優しくなるよ もっと強くなるよ
やっと分かった気がする 真心の意味を
ずっと守れるように ずっと愛せるように
家族という大空を 凧揚げのように
絆という糸に繋がれて

凧揚げのように
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