呑んだくれ

あの頃は 生きてるだけで 倖せだった
何時(いつ)でもあんたが 傍にいた
空缶カラコロ 転がって
北風(かぜ)に震える 赤ちょうちん
呑んだくれ…飲んだくれ…
あの日も同(おんな)じ 寒い夜
呑んだくれ…飲んだくれ
二人で朝まで 飲んだよね

三日月に 見とれていたら 電信柱
頭をぶつけて あやまって
おっちょこちょいだね あんたって
よそ見するのが たまにきず
呑んだくれ…飲んだくれ…
帰っておいでよ この街へ
呑んだくれ…飲んだくれ
あんたの我儘 聞くからさ

呑んだくれ…飲んだくれ…
疲れたネオンの 街裏で
呑んだくれ…飲んだくれ
も一度あんたと 飲みたいよ
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