愛した仲

グラス置いたら もう今夜で終り
ひとりづつになるの
愛の二人へ もうどうしてみても
もどれないのね
泣くなとあなたが言うから なお泣ける
私は今でも愛してる
通りすがりのホテル
暮しはじめたあの日
忘れるなんて出来はしない

昔通りに また灯りをさぐる
暗い部屋がつらい
そばにあなたがいてくれさえすれば
しあわせなのに
どうして いつ頃気持はさめたのか
気に入らないとこ教えてよ
親に逢わすと言った
喜ばされたあの日
忘れるなんて出来はしない

こんなにせつない別れになるのなら
あの時逢わなきゃいいものを
女心をかくし
駅へ見送る夜を
忘れるなんて出来はしない
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