スカート

少しづつほつれ始めていた日々に
背を向ける弱さは
包み隠して我を忘れる夜に
否応無く知らされた
ディストーション、ノイズプレイ、形容詞の歌
見透かされた気がして
スコットランド、グラスゴー、雨降りの夢
繰り返しては消える

誰も僕らの声は
聞こえたりしない
限りある命で呼びかけて諦めた言葉達に
応えようも無いままに
言いかけては三度挫けて爆ぜた
捉えようのない想いも
笑い事にならない、出来ない今日を
思い返すにしても

もう
誰もいないのに

幸せな夜の
思い出も離ればなれだ。
チェリーキャンディパイ
甘い生地と猫
歌う僕ら

さよならの時は
こうやって
先に眠ってくれないか
忘れないで

君のスカートが揺れてた
淡い日差しに
街を汚す夜に
いつも通りに別れた
上手くは言えないな。

愚かな僕ら
街を抜け
恋に溺れた
窓ガラス、夜のベランダ
なんだって消えないな

奪い合う僕ら
形あるものだけを信じて逃げた
恐れてたんだ

君のスカートが揺れてた
欲深き夜に
9月の空に
いつも通りに別れて
また笑い合えたら
君のスカートが揺れてた
淡い昨日に
街を汚す夜に
いつも通りに別れた
上手くは言えないな。
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