キャンディーヌ

7123年前に
僕はきみと初めて出会ったんだ
通りかかる人もない 高速道路の下で
星を口に詰めこんで 笑っていた
それがキャンディーヌ きみ

きみは誰より巨大な女の子
普通の人のおよそ3倍くらい
時々は25倍 クリスマスには100倍
でも誕生日には小さくなる 7123分の1

めまいがする こんなの初めてさ
夢のような でも夢じゃないような
長い長いキスをした 高速道路の陰で
ぐらりと傾く柱
7つの色 変わるキャンディーヌ きみ

7つの色の 7つの海へと ふたりは行く
7つの草原 ギラギラ光る 油の虹

<モウ目ガ覚メナイヨ>
<モウ僕ハ帰ラナイ>

時が流れた 長い長い時が
7124年の時が
きみは今どこにいるの?
もちろんあなたの前よ。
あれからどこへも行かず
ずっと愛した そして今も

星を口に詰めこんで 笑っている
僕のキャンディーヌ きみ
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