風の旅人

砂漠みたいな 都会の街は
歩くそばから 砂を噛む
なんでそんなに 生き急ぐ
国を離れて 故国が見える
あゝ惜別の 酒を干す
遠く住む あの女(ひと)に
ひとつところに 根も下ろせずに
寄るべのない旅 明日もつづく
風の 風の 風の旅人

何を求めて この地に立って
この身さらして 旅をゆく
まぶた閉じれば ビシュケクの
星が恋しい 心が叫ぶ
あゝ目に見えぬ 国境が
俺達を へだててく
ひとつところに 根も下ろせずに
戻れぬこの旅 明日もつづく
風の 風の 風の旅人

あゝ惜別の 酒を干す
遠く住む あの女に
ひとつところに 根も下ろせずに
寄るべのない旅 明日もつづく
風の 風の 風の旅人
風の 風の 風の旅人
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