月下美人

君 まぼろしは 消ゆるとも
ひとの心に 歌のやすらぎ

気高き歌よ 消えずとも
我れが愛しき 花散りて
あの山 この川 流れゆく
この人の世に
残せし 心の命あり

私の歌に 母があり
私の歌に 父もいる
その父去りし 今日の歌
永遠に守りて ひばり歌わん

私の歌に 母があり
私の歌に 父もいる
その父去りし 面影は
この花に似て
白きはかない尊さよ
×