白昼夢

見慣れた夜の街灯の下
不安定な歩幅で
気付けば喧騒から遠く離れてました

この瞬間だけはきっと夢でないと…

祭の夜に紛れて
赤く光る金魚の
横に佇む君を確かに感じた

アスファルトの感覚が
雨に濡れた雑草のにおいが
宙を舞う自分を現実に引き戻す
君から離れてく

漆黒の中に光をみつけて
触れた君を
決して夢ではないと
信じて走りだす
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