数えきれないさよなら

春は桜の並木道で
秋は落ち葉の舞う丘で
過ぎた日の記憶 楽しいほどに 深く
今を傷つける いない君を呼んで

夏の西陽のような想い
冬に降るはずの雪が音をたてて
閉ざされた季節 時間(とき)は鼓動止めた

幾千回も「会いたい」
願うたび 絶望が私を連れ戻す
ただ 会いたい
その未来 信じたくて
もう一度叫ぶ 会いたい。

君とお茶した古いカフェ
消えて 新しいビルができた街は
何もなかったように急ぐ 誰も明日へ

数え切れない「さよなら」
きりがない独り言 見えない手紙
ああ さよなら
分ってる 会ったって
あの日の君には 会えない。

幾千回も「会いたい」
願うたび 絶望が私を連れ戻す
ただ 会いたい
捜しもの 忘れもの
希望と呼ぶもの

もう「さよなら」
きりがない独り言 見えない手紙
ああ さよなら
分ってる 会ったって
あの日の君には 会えない。
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