小夜啼鳥

降り注ぐ花片を 掌で受けてみる
果敢なくて色褪せる 時が愛しくて泣いた

あてもない旅を続けてる 旅人はふと足を止める
あの日から こんなに遠くに来た
そっと 振り向く眩暈

小夜啼鳥 星もない 夜の何処かから歌ってる
もう会えない やさしい声 なつかしい あたたかな日
戻れない 昨日のこと

かたちのない想いが 人をこの世に繋ぐよ

出逢うたび いつか来る別れ もう知ってしまっているから
幸せな 瞬間にさえ砂が
落ちる 音が聴こえる

小夜啼鳥 なぜ人は それでも夜を独り往くの
願わないと見つからない 夢の道 たどりながら
迷っても 傷ついても

小夜啼鳥 星もない 夜の何処かへと飛んでゆく
もうすぐまた朝が来るよ 眼に映る 夜明けの青
光りあれ 命たちに
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