三条河原町

都大路に ともる灯は
泣いて朧な こぼれ紅
弱いおんなが 強がりで
ひとり生きてく
あゝ 三条河原町

恋の名残りは 鴨川の
水に浮かべる 紙灯籠
どうせ流れて 行ったとて
やがてくずれる
あゝ 三条河原町

忘れましたと 云いながら
なんで八坂の 宵参り
もしやもしやに ひかされる
おんな哀しや
あゝ 三条河原町
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