男の酒場

誰も知るまい 分るまい
男ごころの 奥の奥
くやし涙を さかなにうけて
ひとりこっそり 裏町の
暗い酒場で 飲むわけは

あんな女と 言い乍ら
忘れかねてる 意気地なし
恋にやつれて ただそれだけで
一度飛び出た ふるさとへ
なんで行けようか 男なら

やけで重ねた 冷酒が
今じゃ真底 身に泌みる
俺をすげなく 見捨てるような
女なんかを 恨むより
思い切るんだ この酒で
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