夢航路

北へ流れて 海を見つめて
北へ流れて 波止場に佇む
おもいでの地図帳を そっと開いては
あの日を偲(しの)ぶ 人知れず
愛しき女(ひと)よ 今どこに

風に吹かれて 酒をかたむけ
風に吹かれて ふるさと浮かべる
飲む程にほろ苦く 胸に沁みてくる
汽笛と波の トレモロが
都は遠く 旅まくら

星を仰いで 問わず語りに
星を仰いで 明日(あした)を手さぐる
秋が過ぎ冬が過ぎ 時はまた巡る
見果てぬ夢を 追いかけて
心は燃える 夢航路
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