OFF

春には綺麗な 花が咲き乱れ
小鳥のさえずりさえも 耳をくすぐるの
夏の陽を浴びて 海辺にまどろむ
打ち寄せるさざ波に 濡れていたっけ…

少年みたいな瞳(め)をしてた 貴方あの頃のままね
嘘なんて破片も見えない 純なひと求めていた
二人して夜が更けるまで 人生とは何ぞやと
お互いの若さぶつけ合い 語り明かしたね

見返りをせがむ 愛に身を委ね
自分の生きざまさえも いつか歪んでく
そんな人生を 貴方と二人で
傷付けながら歩くの とても悲しい…

少年みたいな瞳をしてた 貴方あの頃のままね
嘘なんて破片も見えない 純な恋求めていた
二人して朝を迎えたわ 愛とは何ぞやなんて
お互いの躰投げ出して 確かめあったね

夢を織り込んだ予定表(スケジュール) 私の頁には今
目覚めたら貴方気付くよに OFFと書き入れた

外はいつの間に 秋風が吹いて
真っ赤な木の実が一つ そっと 弾けた…
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