ホテル・マージナル

オリオン座が瞬く頃
古びた自動ドアが静かに開(あ)き
荷物を手に 今夜もまた
旅人たちがここに訪れるよ

出逢いの数だけ別れがある
涙と微笑み くりかえして

夢の途中で立ち寄る場所は
街のはずれの青いエントランス
少し疲れた羽根を休めて
明日に向かうための Hotel Marginal

磨いた窓 季節の花
迎えてくれる いつも変わらぬまま

幾度の時代を刻みながら
すべてを見てきた壁の時計

夢の続きへ旅立つ人に
無口なベルボーイ お辞儀を返す
道に迷った孤独な心
優しく癒すような Hotel Marginal
今夜も誰か Hotel Marginal
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