星降る夜に

さあ行こう
重い荷物は捨ててしまえばいいよ
これからたくさん手に入るんだ
さあ行こう
当てはないけれど何処へだって行けるさ
後から探そう 理由なんて

町は深い眠りの中 線路沿いを並んで歩く
夜の闇に飲まれそうでも進むんだ

星降る夜に僕らはそっとこの町を飛び出した
どんな未来がこの先待っているんだろう?
あの日僕らは憧れだった大人へと近付いた
怖れるものなどなくて無邪気に笑ってた
星降る夜に…

さあ行こう
そんな言葉も今じゃ言えなくなって
後先ばかり考えてる
さあ帰ろう 独りつぶやいた
都会の夜空はどうしてこんなに赤く燃えているの?

高層ビルとネオンの明かり 人は星の光さえ殺した
それでもきっと 変わらずそこで輝いてるはずなんだ

いつか僕らが越えられなかった高い壁の向こうの
夢見た未来に こうして立っているんだよ
上手くいかない事ばかりさ 絶望も増えてった
それでも小さな希望を誰もが抱えてる
確信はなくても…

暗闇があるからこそ見える光がある
苦しみの中にだけ存在している幸せがある

星降る夜に僕らはきっと空だって飛べたんだ
長い冒険の続きはまだ終わってない
大人になってもあの日のようにこの胸は高鳴った
素晴らしいはずの未来を信じて進もう
星降る夜に…
×