迷子

久しぶりに
胸がどきどきした
何年ぶりのことだろう
思い出せない
本当に久しぶりに
どきどきした

随分前に
なくしたと思っていた
心の小さな火を
君の影を
本当に久しぶりに
見つけたんだ

久しぶりに
君の声を聞いて
とても嬉しかった
君の声が
あの頃と変わっていなかったから

君に会いに行こうとして
僕は道に迷ったんだ

もう少し君と話していたい
喉まで出かかった一言が
あの頃と同じ
言えなかった

あの頃と同じ
言えなかった
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