回転木馬

十九だったあの頃は 君はまだ化粧もなく
売れもしない歌を僕は書いては
君に聞かせたっけ
長い髪を肩までたらし
君と僕は見つめ合うだけ
それだけでしあわせだった
若き日の僕たち二人

人生は回転木馬 歓びも悲しみもみんな
時の壁の中に  埋もれてゆく

小さな部屋で心だけは大空のように
ふくらんでいた
夜を明かし語り合った
ボードレールやアルチュールランボー
季節は巡り いつの日か
震えながら花は散って
冷たくなった想い出を抱えては旅に出た

人生は回転木馬 歓びも悲しみもみんな
時の壁の中に 埋もれてゆく

人生は回転木馬 歓びも悲しみもみんな
時の壁の中に 埋もれてゆく
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